とりあえずやってみた
こんにちは。
私の住んでる区には特技ボランティアというものがありまして、先日、ボランティア活動についての説明会に行ったときに職員の人から楽器ができるのならぜひ登録してくださいと言われて素直に登録をしてきました。
15年もやっていれば一応特技にはなるようで。。。(^^;)
するとすぐに依頼がきました。
1つは時間が合わないのでお断りして、もう1つは私の都合に合わせるということで引き受けてみました。
歌の伴奏なんですけど、いつもやっているのはグループ(3人)で、1時間で10曲やっています。司会進行も代わりばんこでやっているので1人の負担はそんなに多くはありません。
でも今回は私1人でボランティア登録したので1人で全部やらないといけません。
先方の希望を聞くと、1時間で何曲でもよく、出来れば楽器のみの演奏も入れてほしいとのこと。進行も私でお願いしますと言われ、けっこうな丸投げだな!と思いました(笑)
私はそもそも伴奏のお手伝いという内容で登録したのですが、それを説明してもあまり取り合ってもらえず。
まあとりあえずやってみるかと思って引き受けました。
それが先日終わったのですが。。。
普段やっている活動は、事前に参加希望者を募るという形なので、皆さん歌う気満々で来られます。なのでけっこう盛り上がりますし、弾いているこっちも楽しいのです。
今回の1人ボランティアはかなり勝手が違いました。
まず、いわゆる老人ホームでやるので参加者はそこに入居している高齢者の方々です。レクリエーションの1つなので、特に歌いたいと思って参加するわけではなく職員の方になんかわからんけど連れてこられた、という雰囲気です。
認知症の方もいます。
まあ全体的に雰囲気がこう・・重いんですよね。
表情も薄い感じで、だから静かなのかというとそんなことはなく、思ったことは全部口に出すのでやれ「冷房が寒い」だの「あんたうるさいわよ」だの言いたい放題です(笑)
もちろん大人しい方もいるのですが、積極的に参加している人はいないので、実にやりにくい。
こういうのって、相当腕の立つ人でないと難しいのかもしれません。でも腕の立つ人はプロとしてやっていけるわけで、そういう人たちはボランティアではやらないでしょう。
とりあえずなんとか1時間を終えたのですが、やれ「声が小さくて聞こえない」だの「音程が高くて歌いにくい」だの言われっぱなしの1時間でした。
その老人ホームは、都心の一等地にあるホームで、入居するにはかなりのお金が必要です。
いわゆるセレブな老人ホームなのです。前の職場でも経験済みなのですが、お金持ちというのは往々にして口の利き方が横柄です。丁寧だけど横柄なんです。
人を使うことに慣れているんですね。
そういう言い方をされるのはあまり気分のいいものではありません。
というか、そもそもなんでお金持ちな人たちにタダでご奉仕しないといけないのかという、ボランティアの根幹に関わる疑問が湧いてきて(笑)、これは長続きしない予感がしました。
これを大学生のとき落語研究会に入って全国各地の老人施設を回っていた息子に話すと、そういうのはボランティアあるあるだよ、と言われました。
都市部の老人施設はたいていそういうよそよそしい雰囲気で、田舎に行けば行くほどおじいちゃんおばあちゃんたちは優しくなるとも言っていました。
扱いが雑ならこっちもそういう風に適当にやっとけばいいし、嫌なら止めたらいいよとも。
とりあえず10月にもう一度やりますが、それで止めるかもしれません。私には合わない、ということで。
読んでいただいてありがとうございました。