考え方の癖
こんにちは。
私はなぜか、高齢の男の人、つまりおじいちゃんを上から目線で見てしまいます。馬鹿にしてしまうんです。自分でもひどいと思います。
なんででしょうかねえ。自分でもよくわかりません。
たとえば、新聞の投書欄などに70代、80代の男性の意見などが載っていると、「もっともなこと書いてるけど、この人、朝昼晩3食、奥さんに作ってもらっているのかなあ。洗濯も掃除もな~んもしないで優雅に趣味にいそしんだりジムに行ったりテレビ観てくつろいでるのかなあ。それでよくこんな偉そうな事言えるよなあケケケ」という具合です。ひどいですね。性格悪いです。
おじいちゃんだって、色々な人がいます。奥さんに先立たれてから一生懸命家事を覚えて頑張っている人もいるはずです。そういうおじいちゃんの投書があると、応援したくなるんですけどね。
ただ、私が接するご高齢の男性と言うのは、あまりよろしくない方が多いのです。
ジムに行って何かのレッスンを受けるとします。
レッスン前に、インストラクターの先生が必ず正しいやり方(スクワットとかランジとか)や、器具の取り扱い方とかを教えてくれるのですが、ご高齢の男性は、そういうのをほぼ聞いていません。
張り切って一番前に陣取りやたらと重い負荷をかけるのはいいのですが、そのやり方だと膝を痛めるだけ、というおじいちゃんや、曲のテンポを全く無視して勝手に上げ下げしているおじいちゃん、丁寧に扱ってと言われた尻からステップ台をドーン!と床に叩きつけるおじいちゃんとか(笑)
先生も苦笑いするしかない状況です。
若い頃に振られた女性が忘れられないおじいちゃんもいました。
大学生の頃、3,4年付き合って、性体験もその女性が初めてだったと。真面目にお付き合いしていたのだと思います。
でも、ある時、避妊に失敗して彼女を孕ませてしまう。
まだおじいちゃんは大学生です。親に結婚したい人がいると言ったものの、大学を卒業してからでないと駄目と言われ、仕方なく相手の女性にはお腹の子を下ろしてもらいました。
それからしばらくして、彼女は「ほかに好きな人が出来たから別れてくれ」と言って、おじいちゃんの元を去って行きました。
未練タラタラだったおじいちゃんは、1年の冷却期間をおいてほしいと待ったそうです。そしたら半年後にその女性はさっさとほかの男性と結婚してしまいました。
1年冷却期間を置きたかったのは、彼女に悪い事をしてしまって、責任を感じたからだそうです。
終始自己弁護と自己憐憫に満ちたお話でした。
この話を聞いて、みなさんどう思いますか?
私はおじいちゃんアホ過ぎると思いました。
この女性がなぜ、おじいちゃんを振ったか、いまだにわかっていないのです。
これは明らかに、子どもを下ろすという方向でしか考えられなかったおじいちゃんに原因があります。
大学を中退してでもこの女性と赤ちゃんを守ると言ってあげてたら、振られることもなく、結婚して幸せに暮らしていたかもしれません。
でも、おじいちゃんは自身の保身を優先してしまったのです。そんな男に女性は一瞬で醒めてしまったはずです。
もっとアホなのは、このおじいちゃんが今でもその女性のことが忘れられないということです。
この女性はおそらく、別れた当初はおじいちゃんに対して失望と軽蔑の気持ちしかなかったと思います。そしておそらく今は、なーんの感情もないでしょう。
こういう話を聞くと、どうして男というのは、なんでも自分に都合よく考えてしまうのかと、不思議でなりません。
夫や父や兄を見ていても、そういうことがよくあります。
頭の構造がそうなっているのでしょうか。
でもこういう、自分よがりな考え方がストーカー行為などに繋がっているとしたら、怖くもなりますね。
脳の構造上、女性の方が共感能力が高いと聞いたことがあります。
男性は、人の気持ちを察するのが下手なのです。男性同士ならなんの問題もなくても、女性との関係ではそこで軋轢が生じるのでしょう。
私は夫がなにを考えているのか、だいたいわかります(笑)。
そして、アホだなあと思ってしまうのです。
でも、一面識もないおじいちゃんに対して、最初からそういう偏見を持って見るのは絶対良くないのです。
こういう考え方の癖は直さないといけません。
読んでいただいてありがとうございました。