今日も一人でお昼ごはん

コミュ障・人見知りで友達のいないぼっちおばさん専業主婦のひとりごとです。

「年をとることにブレーキをかけない」

 

こんにちは。

 

タイトルは先日亡くなられた樹木希林さんの言葉です。

この言葉を聞いて、私は橋本治さんの「いつまでも若いと思うなよ」という著書を思い出しました。

 

いつまでも若いと思うなよ (新潮新書)

いつまでも若いと思うなよ (新潮新書)

 

 

周囲の高齢者を見ていると、自分は高齢者ではない、若くはないけれど、高齢者とは違う、と思っているのがよくわかります。

私もあんな風になってしまうのかなあと不安になってこの橋本治さんの本を手に取りました。

 

内容は、著者からのメッセージというよりは彼の自伝のような感じで、自分の老いていく過程を淡々と語っています。

で、なぜ人は(今の日本人は、かな?)自分だけは老人ではないと思い込んでしまうのかというと、それは年をとることが、誰にとっても今まで経験したことのない出来事だから、なのだそうです。

 

年を取ると誰でもそれなりの経験を積むことになり、若い人よりは世の中のことが多少はわかってくるものだけれど、自分の身に起こっていることは当然経験したことのないものなので、それが「老いている」ことだとにわかに信じられない、ということです。

どんなに長生きしたとしても、毎日新しい経験をしていると言われればそれはそう。

 

若いときに感じていた老人のイメージは、たいていの事は経験済みで何事にも動じないというものでしたが、いざ自分も老いてくると、あら、いつの間にか私こんな風になっていると新たな発見の日々なのです。

 

それは老眼であったり、トイレが近くなることであったり、お笑いタレントの名前が思い出せない事だったり、何かを決めるという行為が面倒になる事だったり。。。

 

昔母が部屋が暗いと字が読めないとかいろいろ言っていたのはこういうことだったのかと思い知らされることも多いです。

 

で、著者は、この日々の新しい経験を面白がっています。

私のような凡人は日々衰えていくことに嘆くものですが、橋本治さんは「老いるってこういうことか」と、老いをいちいち面白がっている。

これは樹木希林さんもそのようなことを言われていましたね。

お二人はそういう意味でとてもよく似ていると思います。

 

タイトルの、「年を取ることにブレーキをかけない」も、老いを自然に受け入れるために心がける事なのだと思います。

 

でもなかなか難しい。

健康寿命を伸ばしたいから体を鍛えて栄養を取って、というのは、「老い」を受け入れたくないから。

今の体重をスタイルをできるだけ維持したいと思うのも、若さにしがみついていたいからです。

 

昔アイドルをやっていた女性タレントさんの、しわやホウレイ線を隠すために何かで頬をプウっと膨らましているお顔を見ていると、やはり痛々しく感じてしまいます。 

でもどんなに頑張っても、やがてはしわくちゃで背骨も曲がったよぼよぼの老婆になる。

いずれはブレーキが利かなくなってどっと老いが襲ってくるのです。

 

そんな風にならないように、日ごろから老いを自然に受け入れるようにする、そう心がけることが結局楽に生きることに繋がるのだと思います。

 

じゃあもう体は鍛えないのかというと、鍛えます(笑)。

これは私の「楽しみ」なので。

顔をいじったりするつもりは毛頭ないですが、白髪染めはどうしようかな。。。いずれ黒髪が似合わなくなる時が来るだろうし。

 

読んでいただいてありがとうございました。

 

  


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