今日も一人でお昼ごはん

コミュ障・人見知りで友達のいないぼっちおばさん専業主婦のひとりごとです。

ペットと向き合う③ トラブル発生

 

こんにちは。


さて、ワクチンをやっとこさ1回受けたとろこで夫にそろそろネコを見に行ってもいいかと聞き、了承を得たので、1人で保護ネコ譲渡会に行きました。


夫はあえて連れて行きませんでした。夫は見た目の印象に引きずられてあまり性格などを深く観察しないので、私の判断の邪魔になると思ったからです。

先代のネコも、誰もが振り向く(笑)美しさで、夫もすっかり魅了されてよく考えずに即断で飼ってしまいました。

私は若干の不安を感じていたのですが、夫の機嫌を損ねたくなかったので言わずしまいでした。

夫は本当は、保護ネコではなくまたペットショップで純血種の美しい子を買いたかったのだと思います。なので私が保護ねこサイトを見ていてもあまり乗り気ではありませんでした。

まあそんなわけで、ちょっと見てくる、みたいな雰囲気で一人で出掛けました。


先代のネコの経験もあったので、今回は、とにかく人馴れしていて甘えん坊のネコ、というのが条件でした。雄でも雌でも、子猫でも大人猫でも、美人でもぶちゃいくでも、体に障害があってもかまいません。


子猫は人気がありますが、2ヶ月くらいだとまだ性格もよくわからないので飼う気はなかったです。


その日の譲渡会は暑さのせいか人もまばらで、ネコを一匹一匹ゆっくり見ることができました。参加していたネコも10匹くらいで少なかったです。しかもほぼ全てが生後半年以内の子猫でした。


生後2ヶ月くらいの猫は、2匹譲渡が原則です。急に1匹になるとネコが寂しがりますし、保護主さんも一緒に引き取ってもらえるとありがたいのだと思います。


うちは年齢的に2匹引き取るのはキツいので、2匹譲渡のネコちゃんたちはそこで却下になりました。

もう少し大きいネコがいいなと探していたら、生後3ヶ月の、グレーの美しい女の子と白黒ぶちの男の子のきょうだいネコが、仲良くケージに入っていました。

しげしげと眺めていると、保護主さんが話しかけてくれました。私によく猫が見えるようにちゅーるを与えてくれました(ちゅーるが嫌いなネコはあまりいないと思いますが、先代のネコは嫌いでした(^^;)

保護主さんは、グレーの女の子についてしきりと教えてくれます。が、私はちゅーるを食べる様子を見ていて、黒白ぶちの男の子が性格が良さそうだなと思ったので、保護主さんに女の子ではなくて、男の子の方を見せてほしいと言ったらびっくりされました。どうやら、グレーの女の子がロシアンブルーっぽいので人気があり、てっきりその子を気に入ったのかと思ったそうです。

たしかに、黒白ぶちの雄猫なんてそこら辺にいる感じで珍しくもなんともないですもんね。


でもちゅーるをもらうとき、女の子はグイグイ前に来て舐めていましたが、男の子の方は遠慮がちにしていて、保護主さんに指を近づけてもらってやっと舐め始めました。おっとりした、良い子だなと瞬間感じたのです。

黒の多いぶちで、足だけ白くてソックスをはいているよう。鼻は黒く肉球も黒く、お腹は白い部分が黒と混じりあってなんとも言えない芸術的な感じで綺麗でした。


生後3ヶ月になっていたので1匹でも譲渡可能です。保護主さんは2匹とも引き取ってもらいたそうでしたが申し訳なく感じながら1匹だけ、夫に電話してOKをもらって、速攻で申し込みました。


申し込みにあたって、色々な条件をクリアして、準備が整えば保護主さんがネコを連れてきてくれることになっています。


条件で1番ややこしかったのが逃走防止策を取るということでした。子猫は好奇心旺盛ですばしっこいので、玄関ドアを開けたとたんにさっと表に出てしまい、そのまま行方不明になったり車に轢かれて死んでしまうということがあるそうです。

そのため、玄関に直接出られないように、柵などを用意しないといけません。マンションなど、ある程度間取りが決まっているような家なら、市販のゲートを取り付ければ終わりですが、うちのような一軒家だと市販の物は合いません。

結局、ネットでネコの逃走防止柵で検索して良さげなのを見つけて、100均で材料を買い込み、夫に作ってもらいました。

ネコのジャンプ力は半端ないので犬用のでは全く役に立ちません。私の身長くらいの高さに仕上げて、玄関に取り付けてなんとか間に合わせました。


申し込みから1週間たって、ようやく保護主さんに準備が整った旨を伝えて、それから数日後、猫を連れてきてくれました。

好奇心旺盛な子で、家の中をさかんに探検していましたが、保護主さんが帰ったとたん、ソファの下に隠れて出てこなくなってしまいました。

これには私も困ってしまい、なんとか慣れさせようと猫じゃらしのおもちゃで1、2時間遊んでみました。すると、徐々に慣れてきて、ソファから少しずつ顔を出すようになり、触らせてくれるようにもなりました。

初日はエサも食べないしオシッコもしないと聞いていましたが、エサも少し食べてくれて、オシッコもネコトイレで上手にしてくれたので一安心です。


夜になり、ケージに入れて寝かせないといけないのですが、保護主さんから子猫は慣れるまで夜泣きがあると思うのでその心づもりをしておいてほしいと言われており、どうなることやらとドキドキしながら夜を過ごしましたが、特にニャーニャー泣くこともなく、大人しく寝てくれました。やれやれです。


その日から1週間は、仕事から帰ってきたらできるだけ遊んでやるようにして、運動も楽器の練習も中止してずっとそばにいるようにしました。

それと、譲渡後1週間は、保護主さんに毎日ラインで子猫の様子を写真付きで送らないといけません。エサはどのくらい食べたか、ウンチやオシッコの回数、どのくらい飼い主や家に慣れたか、夜泣きはしていないか、体に異常はないかなどです。

保護ねこを虐待目的で貰う人もいますし、ネコがどうしても慣れてくれなかったり、噛んだり引っ掻いたりして飼い主を怪我させるなど、いろいろトラブルがあるので最初の1週間はマメに連絡を取り合います。

それで問題がなければめでたく譲渡契約成立となるのです。


うちは問題ない、と思っていたのですが、なんと、ありました(^^;

連れてこられて来たときから少し気になっていたのですが、目が少し赤く充血していたのです。

ハンモックで寝ていたのですが、寝ていたあとを見ると、なにやら黒い小さい粒のようなものがたくさん散らばっていて、それも気になりました。


すぐ獣医さんのところに連れていってびっくり。感染症にかかっていました。特に耳がひどく、奥の方を綿棒で擦ると黒い汚れがいっぱい付いてきました。

黒い粒々を見せると、獣医さんもああ~って感じで苦笑い。お腹の中に寄生虫がいて、それがプツプツ切れたものだったのです。

保護ねこということで獣医さんも慣れていて、すぐに駆除の注射をしてもらい、お薬ももらってきました。「どちらの保護主さんなのかしら?治療費は請求した方がいいですよ」などと言われてどうしたものかと考えました。


保護ねこは元々は野良猫です。だからノミや寄生虫などもいますし感染症にかかっていることも十分ありうるのです。

保護主さんのところでワクチンや寄生虫駆除はしてもらっていますが、それでも駆除しきれていないこともあるそうです。


すぐにラインで保護主さんに連絡しました。治療費のことには触れませんでした。

すぐ返事が来て、保護主さんは平謝り。治療費はもちろん支払うと言ってくれました。

保護ねこは、譲渡先でうちのネコのように何か病気になっていたり寄生虫が駆除しきれていなかったりで約束と違う!と怒られて突っ返されることもあるそうです。


なんか聞いてて気の毒になってしまいました。その保護主さんは、家の中で子猫を10匹くらい世話していて、外の野良猫も避妊手術やエサやりなどの世話もしていて、目が行き届かないのも致し方ないのかなと思います。

しかも全て持ち出しのボランティアです。よく保護ねこカフェなどで寄付を募ったりしていますが、個人で活動している人はそのような寄付も募集していません。情熱がないと続かないと思います。


それに、うちに来たネコはもううちの子です。だから、治療費なども請求しませんでした。私も夫も、もうすっかりそのネコにぞっこんになってましたしね(笑)


そんなこんなでいきなり動物病院通いが始まりましたが、ネコは元気そのもので、私も愛情たっぷりで育てようとあらためて思いました。


動物病院でのエピソードですが、うちのネコさん、とにかく性格の良い子で、獣医さんたちにもスタッフさんたちにも大人気でした。

治療を嫌がってシャーシャー威嚇したり逃げようともがく子が多い中、うちの子は全く怒りもせず、キョトンとした顔で治療を受けていました。ちょっと嫌がっても威嚇したりしません。

獣医さんには大人しいネコちゃんだねえとか可愛いねえとか言ってもらっていました。スタッフさんもわざわざうちのネコを触りに来たりしていました。

先代のネコさんも同じ獣医さんにお世話になっていたのですが、かなりシャーシャーが激しかったので、お世辞で言っているのではないことはよくわかります。ちょっと自慢しました(笑)


その後、去勢手術を受けて(これは保護主さんとの契約で決まっていることです)耳にちょっとした異常があったりで病院通いは続きましたが、元気いっぱいですくすく育っています。


先代のネコが女の子だったせいか、あまり活発ではなかったのですが、雄ネコの活発さにはびっくりです。ものすごいスピードで家中、冷蔵庫の上から洗濯機の横の隙間まで、縦横無尽に駆け回ります。イタズラもすごいですが、とにかくよくおしゃべりする子で、なんとなく意志疎通もできている感じなので、可愛くてしょうがありません。

こんな風に3ヶ月まで育ててくれた保護主さんには感謝感謝です。


保護ねこを引き取って本当に良かったと思っています。


かなり長々と子供の作文みたいになってしまいましたが、ここまでお付き合いいただいてありがとうございました。

 

 

 
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