親の出る幕
こんにちは。
娘の就活にあたって、親の出る幕はありませんでした。
私たち親の就活はかれこれ30年も前の話です。世の中の移り変わりの早さを実感していればわかりそうなものですが、ついていけない人もいますよね。
夫がそうなのですが。
息子の時もそうでしたが、子どもが就活を始めたとたん、俺の時はこうやってうまくいったと上から目線のアドバイスをしてしまうのです。
「サークルの先輩から連絡が来るはず。その人はリクルーターだからその人についていけば内定はもらえる」
息子は困った顔で「リクルーターなんてもういないんだけど」と私にこそっと言ってました。
私たちが就活していた頃はマイナビなんてなかったし、エントリーシートもありませんでした。
そもそも「就活」なんて言葉もありませんでしたから。「就職活動」です。
大学4年の春頃に、○○銀行勤務のサークルの先輩から声がかかり、うちに来ない?と言われて何回か喫茶店などでOBと会います。面接じゃなくて面談ですね。
最終面接は、役員の人と握手して終わりです。
グループワークもないし圧迫面接もありませんでした。
要は、先輩のコネで内定をもらっていたようなものです。その先輩も、上から良さげな学生を採ってこいと言われていたのですから必死だったはずです。
でもこれは男子限定で、その頃の四卒の女子はなんのツテもなく、自分で情報をかき集めるしかありませんでした。下宿している子は「身持ちが悪い」と採用してもらえなかった頃です( ̄▽ ̄;)
夫は本当は商社に入りたかったけど先に銀行に決まってしまったと事ある毎に言っていましたが、結局銀行に入りました。
商社には夫を引っ張りあげてくれる先輩がいなかったんですね。
たぶん受けても上手く行かないと諦めたのだと思います。
でも、娘の、まるで戦いに挑んでゆくような過酷な就活を見ているうちに、夫も自分の就活がいかに楽だったかを理解したようです。
ただ仕事の経験は豊富に持っているので、入社後のアドバイスはいくらでもすればいいと思います。
私はといえば自分の就活経験なんて子どもたちには全く役に立たないのはわかっていたので、子どもたちから面接でこういう質問をされたらどう答えたらいいのかな?などと聞かれたときだけ、アドバイスしていました。
大学入試もそうですが、自分がたまたま上手くいったからと言ってそれを子どもに押し付けるのはよくないですね。たまたま上手くいっただけ、運が良かったと思って、できるだけ黙って見守る、相談されたときだけ助言にするくらいがいいのかなと思いました。
読んでいただいてありがとうございました。