「透明なゆりかご」と、避妊について
こんにちは。
今NHKで放送中のドラマ「透明なゆりかご」、これはいろんな世代の人たちみんなに観てもらいたいと思うドラマだ。
原作は沖田 ×華さんのまんが。
読みたいなあと思っていたところにドラマ化されたのでとても楽しみにしていた。
NHKのドラマって地味であまり見てる人は周りにいないけれど、クオリティの高さは折り紙付きで、安心して見ることができるので私は大好きだ。
「透明なゆりかご」も期待通りの素晴らしい作品で、毎回テレビ前に張り付いて観ている。
原作のまんがは沖田×華さんが実際に勤めていた産婦人科での経験をもとにしている。なのですべてのエピソードはほぼ実話だと思って観ている。
主人公の見習い看護婦の女の子が、その見習い初日、いきなり人工妊娠中絶で生まれてくることを拒まれた胎児たちを処理業者に引き渡すところから話は始まった。ショッキングな場面だったのでちょっとびっくりした。
その後の医者の、日本の死因の第一位は実は人工妊娠中絶なんだよ、というセリフでさらにショックを受けた。
胎児はまだ人として数えることが出来ないから死因として計上されることはないけれど、掻把手術を日々行っているお医者さんにすればそういう風に思いたくなるだろう。
第6回のエピソードで出てきたもぐりの中絶専門の産婦人科医(イッセー尾形さんが演じていた)の、「(中絶のために)あの手術台に上がってさ、出来ちゃったらまた下ろせばいいなんて考える人は・・・私はいないと思うよ」というセリフが胸に迫った。
私の実家の隣に住んでいたご夫婦はとにかく仲が良く、母がそこのおじさんが奥さんにとても優しいといつも羨ましがっていた。
のだが、あるとき母に、「あの奥さん、妊娠しやすいんだって。すぐ出来ちゃうけどもういい歳で今から産んで育てるわけにもいかない(すでにお子さんは3人いた)から何回もおろしてるんだって」と言われてびっくりした。
仲が良くて幸せそうな家庭でも、そんなことがひそかに行われているのかと思った。
そして、その旦那さん、頭悪いんだなと思った。
仲が良くてやることやるのは全然かまわないけど、出来たら下ろせばいいって、いい年したオッサンのやることかい。
子どもがいらないのなら、自分の管を切ってしまえばいいじゃないか。なんでそこを奥さんに負わせるのだろう。。。理解できなかった。
望まない妊娠は不幸でしかないと思う。
せっかく授かった命なのだから産むべき、なんていうのは綺麗事だ。
だからといって性行為をしないわけにはいかない。
人は子孫を作るだけのために性行為を行っているのではないのだから。
そこで避妊の必要が出てくる。
避妊と言えば、コンドームだけれど、私はあんなものは避妊とは言えないと思う。
付けていても失敗することもあれば、どさくさに紛れて付けずにやってしまう輩もいる。
なにがいけないって、男性側に主導権があるということだ。
力で負けてしまう女性は拒否することができない。
それで失敗して辛い思いをするのは常に女性の方だ。
女性が主導権を握れる避妊法に低用量ピルの服用があるのだが、日本ではお医者さんに処方箋を書いてもらわないといけないし保険もきかないし、手に入れるハードルがなぜか高く設定されている。
おかしなことだと思う。
低用量ピルは、大事な用事の時に生理日を外すこともできるし、生理痛が重い人にも効果があって、使い勝手の良いお薬だと思うのだが。
あんな薬を世の中にばらまいたら風紀が乱れるとか思っている頭が原始時代の人がいるのかな( ̄▽ ̄)
私はこの低用量ピルが世間に認知されて手に入れやすくなれば、男性側も余計な心配なく心行くまで女性と愛を確かめ合うことができて、とても楽になるのではないかと思う。
コンドーム一辺倒では不幸な赤ちゃんの数は減らないんだよね、たぶん。
話が避妊に飛んで行っちゃいました(^^;)
「透明なゆりかご」、バックの音楽も歌もドラマにぴったりと寄り添っていてまた素晴らしく、今後もまだまだ面白い展開が待っていそう。
ドラマが終わったら原作のまんがを読んでみようかな。
読んでいただいてありがとうございました。