自己責任論と無関心
こんにちは。
取材先のシリアで行方不明になり、3年ぶりに帰国したジャーナリストの安田純平さんに対して、一部でバッシングが起こっています。
勤め先の会社の会長さんも、うちの夫も彼を非難しています。
言っていることはほぼ同じで、身代金として税金から3億円くらい使われるらしいが、そこまでして助ける必要があるのか、危険だから行くなと言われていた所に勝手に行って、危ない目にあったのは本人の自業自得なのだから税金を使うのはおかしい、と、そんな感じです。
身代金とか税金とかの話は正確な所はよくわからないので、安田さんについてはなんとも言えないのですが、私は別のことが気になっています。
日本人は海外で起こっていることに対してかなり無関心になっているのではないかということです。
自分とは関係のない、遠い国での出来事なんて別にどうでもいい、と思うからこそ、安田さんの行為を、誰も頼んでもいないのに勝手にやったこととして、趣味か道楽のように感じるのではないでしょうか。
自分の国、自分の住んでいる所、自分の家族、自分の知っている人以外は関係ない、という考え方は気楽でいいかもしれないけれど、いつか自分で自分の首を絞めるようなことになるのではないかと思います。
病気になってしまったのは不摂生が原因なのだから医療費を使うのはおかしいとか、貧乏なのは真面目に働かないからだとか、こういう考えを自己責任論と言うらしいのですが、その土台には、今病気でない自分、貧乏でない自分とそういう人たちとは関係ない、という考えがあるのではないかと思います。
でも、誰も好き好んで病気や貧乏になっていないのです。それは、たまたま運が悪かったからかもしれません。
今日は元気でも明日重い病気が現れるかもしれないし、そのせいで生活が苦しくなるかもしれない。明日は我が身なのです。
弱い立場にいる人たちを自分には関係ないと無視することと、自己責任論の上に立つ安田さんへの非難の声が、どこかで繋がっているような気がするのです。
文章力がなくて考えがうまく伝わらなさそう(^^;)。下手な文を読んでいただいてありがとうございました。