入試の時点で壁があったとは知らなかった
東京医科大学の女子受験者の点数操作のニュースは私には衝撃だった。
女子志望者を排除する理由が、女性は体力的にキツい外科医になりたがらなく、当直もしたがらなく、へき地医療にも行きたがらないということなのだ。
どうしてそれが一気に女子合格者を減らすということに繋がるのだろうか。
キツい仕事をしたがらないのは男子もいっしょだろう。
いくらやりがいがあると言っても救急の当直ばかりやりたくはないだろうし、へき地に長い期間行きたくはないだろう。
外科や当直の仕事がキツいのならそれを調整して働きやすい職場にするのは病院の仕事だし、男性医師にいつも診てもらいたいという私たち患者の意識改革は国全体で取り組まなければならないだろうし、へき地医療の必要性と意義は、大学でしっかりと教えて、地道に希望者を募るしかない。
こういう様々な問題を、立場の弱いものに全ておっかぶせて一気に解決しようとしているのがおかしいのだ。
大学の事情で志望者を絞るのはどこにでもある話だと思うけれど、それは個々の志望者ごとに考えることであって、女子だからという理由で一律に線を引くのはやはり間違っている。
差別だと言われても仕方がないと思う。
憲法違反だと非難されても仕方がない。
読んでいただいてありがとうございました。