今日も一人でお昼ごはん

コミュ障・人見知りで友達のいないぼっちおばさん専業主婦のひとりごとです。

肩透かしを食らった本

こんにちは。

「三流のすすめ」という本を読みました。
私は自分を三流の人間だと思っているので、私みたいな人に書かれたのだと思って読み始めましたが、読んでいるうちにどうも違うなあと。

この本の著者のいう「三流」とは、凡人という意味ではなく、「一流を目指して様々なことを始めるものの、飽きっぽくて長続きせずすべてが中途半端に終わってしまう人」のことを指しているようです。
今まで一流を目指したことが一度もなく、でもたいてい長続きする私とは真逆の人です。

著者は、自分こそがその三流であり、でもそのことに恥じる必要はなく、時代は三流を求めていて、堂々と三流であることを認め、それを楽しんで生きてほしい、と言っています。

著者は自分の経歴を披露して、いかに自分が三流であるかを明かしているのですが、私のような本当の三流人間から見ると素晴らしい経歴です。
現在の職業は能楽師ですが、中国の歴史に造形が深くて、この本の後半はほぼその中国の歴史に出てくる有名な人物のお話で埋め尽くされています。
もはや三流とは言えないレベル。

興味のないことをなくすために、本屋さんのすべてのコーナーの本をざっくり読んでみるとか、凡人にはなかなかできることではありません。

気になったのは、この本に登場する人物が全て男性だったこと。
著者はどうやらジェンダー問題には関心がなさそうです。
三流を自負する著者ですが、あらゆることに気を配ることは難しいのですね。
この本自体がそもそも私のようなアラカン女性をターゲットにしていない。30、40代の勤め人をしている男性に向けて書かれているようでした。
一昔前のビジネス書の香りがしました。

いいことも書いてありました。
「ほめられようとしない」
「そしられても気にしない」
これは誰でも見習えることだと思います。

私は男性にとても厳しいですね。
もしこの本の著者が女性だったら、また違った感想だったと思います。

奥さんに身の回りのことを全てやってもらっている男性がどんな立派なことを言ってもふーんとしか思えないです。この本の著者のことを言っているのではないですよ。
ただ、男性は下駄を履かせてもらって生きてきていることをもっと自覚してほしいと思っています。
これからの時代はそれを自覚していないとなかなか厳しいことになるのではないかと思います。

この本を読んでいろいろ考えさせられたことは良かったです。

読んでいただいてありがとうございました。