大人の振る舞い
こんにちは。
東京新聞に、伊藤比呂美さんの人生相談の連載があって、毎回、こんな物の見方があるのかと感動しながら読んでいる。
今週は、PTAの委員決めのときに今までやっていない人にしてもらうという、いたって当たり前の事を発言したのに誰も乗ってこなくて、結局自分ひとりが悪者になったような気分になった、という相談。
子どものいる親御さんならうんうん、そうだよね、と、かなり同情されそうな場面だ。
これに対して伊藤さんは、あなたは正しい、そういう正論を堂々と言える人がいないと世の中は良くならないと、認めつつ、でも正論ばかりじゃやっていけないのよと、相談者を諭している。
全くその通りだと思う。
年齢を重ねるにつれて、正しい事を主張するだけではうまくいかないことがだんだんわかってきて、流れに無理に逆らわず身を委ねるような生き方をするようになる。
でも、世の中の大人がみんなそんなわけ知り顔の柳の木みたいになっちゃったら、それはかなりマズいことなんじゃない?とも思う。
世の中は、不公平で理不尽なことがまかり通っているけど、そういうもんだといつもわかったような顔をしていいのかな。
不公平で理不尽な扱いをされているのなら、声に出してやめてほしいと訴えないと、どんどん辛い立場に追いやられていくのではないかしら。
次世代を担ってもらう若い人たちや子どもたちのためにも。
PTAの役員決めが、「不公平で理不尽な事」に当たるかどうかはわからないけれど、本当はやりたくないけどやらないわけにいかないからと引き受ける親(おそらく大部分はそうだろう)にとっては、一切やろうとしない人に対してモヤモヤした気持ちになるのは無理もないと思う。
そういう人たちの代表として、やった事のない人にやってもらいたいと主張するのは全然問題ないんじゃないかな。
ほとんどの人は悪目立ちしたくないから口をつぐんでいるだけで、それは「大人の振る舞い」とはちょっと違うような気がする。
なんだかまとまりのない記事になっちゃいました。
読んでいただいてありがとうございました。