道徳教育とセンター試験の廃止
こんにちは。
来年から道徳が教科化され、大学入試センター試験は 2020年1月を最後に廃止されます。
私にはこの二つの変化が相容れないもののように思われて仕方ありません。
道徳というのは、時の権力者が、被支配層を御しやすくするために、一定の考え方を教え込むための指導の時間だと思っています。
これはずいぶん偏った考え方だと思います。でもそのように思えてしまうのです。
戦前の修身とまでは言いませんが、今、権力を握っている人たちの言動を見ていると、道徳という教科を使って子どもたちの考え方をある方向へ導こうとしているのではないかという疑念がぬぐえないのです。
で、センター試験は廃止されるわけですが、その理由が、私の理解では、マークシート方式で知識量だけを問うのではそれぞれの子どもたちの本当の力が測れない、記述式で発想力を問いたい、そんな感じでしょうか。
なんだか矛盾していると思うんです。
道徳教育で子供たちの考え方を一定の方向に向かわせながら、大学を受けるときになると自由で柔軟な発想を問うわけです。
大人の都合を子どもたちに押し付けているだけじゃないでしょうか。
大学受験の所でいきなりはしごを外しているようなものです。
マークシート方式のセンター試験は、基礎的な学力を測るという意味では私はそんなに悪いものではないと思っています。
子ども達それぞれの個性を見たければ、2次試験で各大学が工夫して試験問題を考えればいいのではないでしょうか。
それに、そんな莫大な量の記述試験の解答を採点するのは大変なことだと思います。民間に委託するようですが、うまく機能するのか心配です。
今のセンター試験に問題があるとすれば、年1回しか受験する機会がないことです。
それも、インフルエンザの流行する冬に、たったの1回です。これは受験生にもその親にもけっこうな負担ですから。
読んでいただいてありがとうございました。