今日も一人でお昼ごはん

コミュ障・人見知りで友達のいないぼっちおばさん専業主婦のひとりごとです。

都合の悪い事は見たくないし知りたくない

 

こんにちは。

 

以前から気になっていたのですが、太平洋戦争について私が教えられたて来たのは、原爆投下や東京大空襲や特攻隊など、おもに一般人が受けた被害についての知識ばかりで、日本が他国に何をしていたか、という視点からの知識がかなり欠けているような気がするのです。

 

戦争が起こるとこんなにみんな不幸になる、だから戦争はいけない、という教育は私の年代なら親や教師から叩き込まれていると思うのですが、その「不幸」というのはたいてい自分目線なんですよね。

 

で、その答えが昨晩(正確には今日ですが)のNNNドキュメントでした。

NNNドキュメントは日曜日の夜中という一般的にはかなり見づらい時間帯で放送されています。

私は宵っ張りなのでたいてい見ています。夜遅くまでバイトしている息子も帰宅してご飯を食べて一息つきつつ一緒に見ます。

 

ドキュメントの内容は、日本軍が当時中華民国の臨時首都だった重慶を1937年から6年間にわたり、176回もの空襲を行って5万人を超える死傷者を出した、という事実を中国、日本、アメリカに残っている文書や写真や動画などの資料をもとに検証し、証明した、というものです。

 

中国側の資料から、死者のほとんどは一般の市井の人々で、子どもも沢山含まれていました。無差別攻撃ですね。

しかもこの無差別攻撃は偶発的なものではなく、日本軍の資料に「直接その住民を空襲し敵国民に多大の恐怖を与えてその戦争意思を挫折すること」と記されていて、最初から予定されていたことだったのです。

 

その後米国は日本への石油の輸出を停止したそうですが、あれっ、これって今の北朝鮮の状況にちょっと似てない?って思いましたが、北朝鮮はどこも攻撃していないので全然違いますね(^^;)

 

4歳の時に空襲で両親を亡くして大変な苦労を重ねてきた老人や、逃げ込んだ防空洞で何千もの人が窒息死した事件なども触れられていました。階段に積み重ねられた多数の遺体の写真には衝撃を受けました。

 

この日本軍が行った重慶への無差別攻撃は、その後のヨーロッパ各地の空襲や、日本各地への空襲や原爆投下の「お手本」になったそうです。

恐ろしいですね、因果応報ってこういうことを言うのでしょうか。

自分が行った悪事が何十倍にもなって返ってくる。

もちろん、だからといってB29による空爆や原爆投下が正当化されるものではないですが。

 

私はこの重慶空襲という事実を知りませんでした。

というか、戦争中日本軍がどういうことをしてきたのか、ほとんど何も教えてもらっていません。

 

自分も日本人だけれど、6年間も断続的に他国の1都市を無差別攻撃し続けた日本という国が心底恐ろしいと思いました。怖いですよ、そんな国。

中国や韓国が、日本が何か軍事的な動きをしたり、政府の要人が靖国神社を参拝することに対して敏感に反応する理由も少しわかったような気がします。ほんの80年ほど前の出来事なのですから。

 

日本人は我慢強く礼儀正しいとよく称賛されていますが、本当にそうなのでしょうか。本当のところはどう思われているのでしょう。

NNNドキュメントは、見たくない、知りたくない、自分にとって都合の悪いこともしっかりと伝えてくれる、私にとってはありがたい番組です。

 

読んでいただいてありがとうございました。

 

 

にほんブログ村